ずっと、人間や社会はマシになってきていると思って生きてきました。たとえばかつて悲惨な出来事があっても「昔だったから」とか「田舎の小都市で世論が喚起されなかったから」(あるいは大勢の人の目が行き届かなかったから)などと考えてきました。
ですが、世界の大国を名乗る国が堂々とよその国を攻撃し、その国の代表を殺害しても、周囲の国はたいした非難声明も出さない。これは異常です。いじめっこが怖いからひとまず調子を合わせて身を守る子供たちと、どこが違うのでしょうか。世界の国々はアメリカといういじめっこを怖がる子供たちでしかないのか、と。
面と向かって戦争反対と言ったのは、いまのところスペイン首相くらいしか見当たりません。ほかの国は、恥ずかしくないのかと思います。日本も含めて。
想像してみれば、とても怖い話です。いじめっこに嫌われたら、日常生活の上空にドローンが来て爆弾を落としていく。そしてドローンを飛ばした人間を誰も責めてくれない。こんな怖い話はありません。自分がやられたらという想像力を、誰も持たないのでしょうか。
だめなものは、だめです。はっきり言わなければ、次に何かされるのは自分かもしれない。