ワープロ感覚で書いた文章を、そのままウェブに載せられるようなものは、便利ですけれども、なかなか見つからないのです。高度な表現で検索すると専門家のためのエディタが見つかり、簡単すぎる言葉で検索すると、市販パッケージソフトが表示されたり。探すのにも、ひと苦労。
わたしが以前に使っていたソフトにKompoZer(コンポーザー)というものがあったのですが、それはもう何年もずっと更新されておりません。操作が似ているもので同じMozilla系の流れを汲むSeamonkey(シーモンキー)というものがあって、それをたまに使ってきました。
最近では、パソコンにインストールするタイプの作成支援ソフトだけでなく、オンラインで作業をしてそのままHTMLを作成して公開するというサービスが増えてきています。どちらにも利点がありますが、わたしは最近ふたつほど試してみました。
○ インストール型のソフト - BlueGriffon
Mozilla系列のブラウザであるFirefoxをベースにしています。Mozilla系に慣れている人には、簡単に使いこなせます。
公式サイトからダウンロードしますが(その段階では英語)、ダウンロードしたあとは、設定画面で日本語が使えるようになります。ちなみにMac OSですと、Preferenceという画面からAdvancedに進むと、以下のようなメニューで日本語が選べます。
このソフトでとても楽と思える点としましては、たとえば何年か前に書いて古い文法になっているHTMLファイルを手直ししたいときですね。このソフトでいったんそれを呼びだして、画面をすべてクリップボードにコピーし(MacならばCommand+A、WindowsならCTRL+Aを押した状態で、Aに置いていた指をCに変更します)、新規作成画面を出して、ペースト(MacならばCommand+V、WindowsならばCTRL+V)します。するとHTML5の文法で書き直してくれますので、それを新たに別名で保存すれば、その後はらくらく更新できます。
○ クラウド型(オンライン)のサービス - STUDIO
こちらは、オンラインサービスです。複数の人でも作業できます。たとえば会社やグループでひとつのサイトを更新するときに、メンバーで同じものを触りながら更新できます。
作業で作ったファイルを持ち帰って、別の場所で使うのではなく、その場所ですべて完結しています。無料版ですと、"場所名.studio.design"というURLで公開されます。有料版ですと、ご自分で用意したドメインを使うことができるようです。
このサービスの何がすごいかといえば、自分できれいな画像を用意していなくても契約先のフォトサービスからきれいな画像をダウンロードしてきてページに組み込めたり、なんと、評判のモリサワフォントまで使えるのです。わたしもいま会員登録して少しずつ学んでいるところですが、たしかにモリサワが選べました。
モリサワフォントは、かわいいものも、上品なものもあり、これがサイトのデザインで使えるというのは、ほんとうに魅力的ですね。