blog - みきまるしぇ

2020年12月5日

レンタルブログの将来像

 さくらインターネットが運営する会員向け「さくらのブログ」が、2021年3月を持って新規参加者を受けいれ終了と、発表がありました → 2020.11.30  さくらのブログ新規アカウント受付終了のお知らせ

 

 すでにブログを持っている会員は今後も増やせますが、その期日までにブログを開設していない人は、その後は作成の権利を失うようです。

 残念ですが、これも時代の流れで、仕方ない部分もあります。

 2000年前後、まだあまりインターネットの利用者が多くなかったころは、個人のホームページ作りが人気でした。誰でもすぐ、下書きせずにネットに書けるような意味での「ブログ」は、ほとんどありませんでした。

 そのころは、まずパソコンでネットに載せに行く文章を用意し、ホームページを置いているプロバイダまで、ホームページのコンテンツの一部として載せに出かけていました。載せに行く作業はFTPというソフトを利用していました。現在ではこの方式をとっている個人ユーザは減り、スマホなどで思いついたことや写真をそのまま掲載するスタイル(InstagramなどのSNS)が、盛んになってきています。

 2020年が終わろうとしている現在…

 多くの人に読まれたい(プロっぽいものを書きたい)人は、物書きの専用サイトへ。
 知っている人にだけ写真や日常を公開したい人は、公開範囲が設定できる、SNSへ。

 …という流れが定着していて、今後ブログがふたたび人気になるということは、あまりないようにも感じられます。 

 

 さくらインターネットは、レンタルサーバ事業としては老舗であり、ITに詳しい人々、プロっぽい方々にも使われているため、どうしても、さくらが提供するブログなのだからもっとセキュリティ面や機能面で充実してほしいという期待は、利用者のあいだにあります。

 現段階で、公開側としてはSSLに対応しておらず(記入や管理画面側はSSLに対応)、見に来る人には「安全ではないとブラウザに表示されている」と、警戒されてしまいがち。また書く側にしてみれば、ブログの出力は静的なHTMLで文字コードがシフトJISと、かなり時代を感じさせるものになっています。

 さくらインターネット側としては、これらのことはじゅうぶん検討の上で、いまから人材や予算を注ぎこんでブログ事業を継続するよりも、規模として縮小の道を選び、新しいサービスやコンテンツに注力していくことになったのではと思われます。

 

 わたし個人としては、さくらのブログ上にある複数のブログを、どうしたものかと、考えています。残しておきたいのですが、SSLに対応してもらえる確率が、さらに低くなりました。もう少し様子を見てみます。

 

 サービスプロバイダ他社も、無料ブログを終了にする傾向が強まっています。

 今後は、ネット全体としてブログの位置づけはどうなるのか。有料サービスとしてブログは残るのか、あるいは利用者にSNSを勧めていくのか、気になるところです。

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雑記   2020/12/05   mikimarche