最近はスマホなど小さな端末でウェブを見ることが増えてきて、感じることなのですが——閲覧中に「この先を読みますか」と、クリックすると、つづきを下に表示してくれるページは、読む側としてはとても快適で、理想です。
ただ、作る側、見せたい側にしてみますと、次を見たかったらここ、というメニューを押してもらったほうが、広告も目にはいりやすいし、運がよければ(利用者にとっては「運が悪ければ」ですが)、間違えて広告を押してもらえる可能性もある。
それから、おそらく「どのページが人気があったか、どこが読まれていたか」をあとで知る上にも、分割するのは便利という事情があるのかもしれません。
ですが、すべての閲覧環境(スマホ、タブレット、パソコン)で、理想的というものは、なかなかありません。
わたしはときおり、パソコンなどの大きめ画面で、そのスマホ用に便利とおぼしき「頻繁に次ページを押させる」というのを見かけますと、スマホ用とパソコン用を分けたほうが親切では、と思ってしまいます。
もちろん、それぞれのご事情があるのだろうとは、考えています。
また、いくつかサイトを運営していて感じることは、利用者さんは、ページに書かれている参考になりそうなもの(内容が似た別サイトへのリンクや、書き手が「ここに資料や元ネタがありますよ」という、証拠のために置いておくもの)を、滅多に押しません。内容を読みはじめて、自分が知りたいと思っている内容に近いかどうかをざっと見たら、その内容に書かれているリンクではなく、自分でまた検索エンジンを利用するか、あるいはひとつの場所に書かれていた内容で、検索を終えてしまうことが多いように思います。
ですので、せっかく来てくださった利用者さんに「参考になるリンクはここですよ、ここにそんなことが書いてありましたよ」を中心に書いて、自分の経験や考えをあまり書かないと、おそらく「つまらないものを見てしまった」と判断されてしまう可能性が高いかもしれません。以前はわたしも無意識にそうした文章を書いてしまった時期もあるかもしれませんが、今後はそれをできるだけすまい、自分の言葉や意見をきっちり書いてからリンクをご紹介しなくてはと、肝に銘じています。